Scratchの次に取り組むのは?

こんにちは、CoderDojoみのおのたかはしです。

2020年度からプログラミング教育が義務化され、小中学校のカリキュラムにもいろいろな形でプログラミング的アプローチが取り入れられています。また、2020年頃からの新型コロナの影響によりリモート対応を余儀なくされ、一気に「一人に一台」端末が行き渡るようになりました。その結果、ビジュアルプログラミングツールであるScratchも一気に普及し、日頃の遊び道具のひとつとして触れるようになってきています。

では、ビジュアルプログラミングツールであるScratchが触れるようになったら、それがプログラミング教育の完成系か?というとそうではありません。誰もが手を出せるツールとして身近な存在になりましたが、このツールを触ることそのものがプログラミング教育ではないのです。

Scratchが身近になった今、より「プログラミング」に興味を持つこども達に何を伝えていけば良いのでしょう。JavascriptやHTMLなどWeb系の言語にいくパターンもあれば、SwiftやObjective-CなどiPhoneアプリを作る方向にいくパターンもあります。これらの領域は「プロダクト」「サービス」を作る方向性に向かうため、プログラミングでロジックを考えて試行錯誤する以外のこと、例えば企画したり画面デザインしたりトータルでの完成度を高めるための作業がScratch以上に必要になってきます。IMG 4295

私たちは考えました。

「プログラミング的思考」にもっとダイレクトに働きかけ、かつ楽しんで身につけられるアプローチはないものだろうかと。

今回は、「Scratchの次」として、いくつか方向性を例示してみます。皆様の参考になれば幸いです。

ロジックを考える部分に特化→ビーバーチャレンジ(小3〜高2)

JOI(日本情報オリンピック)をご存知でしょうか。一般社団法人情報オリンピック日本委員会という団体が運営しており、高校2年生までが参加可能な「日本情報オリンピック」を毎年開催しています。国際情報オリンピックをはじめとする国際大会に日本人を派遣するための組織だと思っていただければ。JOI本編については後述しますが、ジュニアチャレンジ「ビーバーチャレンジ」のコンテンツもあります。実際にプログラムコードを書く訳ではありませんが、論理パズルの問題が出題され、正しい回答を選んでいきます。練習問題過去問もありますので、まずはこちらにトライしてみると面白いのではないでしょうか。なかなか骨があって良いし、グラフ問題や探索問題など先のアルゴリズム学習にもつながる内容です。

【対象学年】小学校3年生から高校3年生
学年に応じた問題が出題されます。 学年区分は以下の5区分です。

  • カスター(小学校3・4年生)
  • ベンジャミン(小学校5・6年生)
  • カデット(中学1・2年生)
  • ジュニア(中学3年生・高校1年生)
  • シニア(高校2・3年生)

なお、ビーバーチャレンジは学校ごとの申し込みとなっていますので、通われている学校の先生に相談してみてください。

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